鯰のひとりごと   2003.1〜2003.6


☆ 物好きな人たち
 梅雨のさなか、学生時代の仲間たちと箱根の
明神が岳に登った。箱根の山、それも昔の古道、と気軽な気持で参加したが、これが大変。雨にたたられて14,5キロの行程を6時間半がかり。疲労度もふだんの2倍以上。しかし視界が効かない分、野鳥の声が身近に聴かれた。(6/25)
☆ 常識人の4コマ漫画
 かって「ガロ」などで活躍した
漫画家に会った。それほど読んでたわけではないのでちょっと戸惑った。しかし4コマ漫画は常識をくつがえすところに面白みがあることを知った。だから常識に欠ける人には面白くないというのである。我田引水とみえるが、そうかもしれないと思えた。(6/21)
☆ 境川ではいま
 梅雨の晴れ間 近くを流れる
境川の川沿いを自転車で走ってみた。きのう歩いたのですが、もう一度、検証してみたかったのです。草花が目に鮮やか川にはコイと野鳥がにぎやか。カルガモの子育てぶりも見て、川沿いの本屋にも立ち寄った。ひさしぶり道草をした気分になりました。(6/19)
☆ 物静かなヒマラヤの貴婦人
古本屋からの帰り道、多摩動物園に寄り道してユキヒョウに会ってきた。ニホンザルの機敏な動きが面白い、しかし静かに空をみつめるユキヒョウにどこか神秘性を感じる。ユキヒョウを見るのは2回目。その姿にヒマラヤの山容が重ねて見える。ユキヒョウは「ヒマラヤの貴婦人」と言われていると聞いた。
☆ 白と緑と青の風景
 シニアネットの仲間たちと穂高、上高地に行ってきました。山奥の高瀬渓谷で、白砂の世界にはまりこみ、
上高地では緑の散策路を歩きました。ともにマイカー乗り入れ禁止地域。白と緑と水の青が豊かに残っていました。いまが一番いい季節だそうです(5/26)
☆ さわやかなおじいさん
 きのう
91歳の現役彫刻家に会った。年をとると足腰が弱くなってといいながらも歩行にスピードがある。ジョークもぽんぽんとびだす。文化功労者や名誉都民になることも断った。そして川沿いの樹木を見上げる目は少年のようだった.。その彫刻家は佐藤忠良さんでした。(5/17)
☆ こんなに人がいるんだ

 ひさしぶりに人混みの中を歩きました。土曜の午後の
町田駅前は肩がふれあうほどの人出。JRと小田急をつなぐ橋上道路を人がながれるようでした。そんなに急いでどこにいくの、と問いかけたくなりました。とりのこされた暇人は古書店で本をながめてました。
☆ 朴の香り
 この連休、友人夫妻を招いて樹の下で朴葉焼きを楽しんだ。葉は昨年のものだが、炭火で焼くとほんのり香りが味噌にうつった。いやそんなふうに思えました。さわやかな風が朴の花の甘い香りを運んでくれます。連休をゆっくり楽しんでいます(5/4)
☆ カタクリの花って
 カタクリの花をたづねて高校時代の仲間と奥多摩の山を歩きました。
御前山ではいま満開、太陽に向いて反り身になって咲く姿はどこかいとおしく、花心の縁取りが華やいでみえました。新緑は目に優しく、8時間の山旅のつかれを癒してくれました。でも、しんどい山旅でした。
☆ まだ満開だった高尾のサクラ
 八王子・高尾のサクラ保存林に出かけました。旧林野庁の樹木実験林。百種類近いサクラが丘陵や谷間で花をつけていた。御衣黄は葉桜だったが、鬱金桜はいま盛り、淡い黄色が鮮やか。花には関心がなかったのだが、ことしばかりは、桜に詳しくなりました。(4/16)
☆ 黄色はほんのり上品な色
 友人に誘われて鶴川の里で”黄色い八重桜”をみた。
「御衣黄櫻」(ぎょいこうさくら)だと教えられた。淡黄色は意外に上品な色合い、禅寺のたたずまいによく似合う。ソメイヨシノに飽きた目には優しい。すぐ近くに白州正子邸があった。
☆ 春雨に都心は霞んでいました
 きのう北の丸公園の国立近代美術館で
青木繁展をみてきました。同時代の画家たちの作品が展示されていたのが収穫でした。見比べながら歩くと青木の作品の意味が少しはわかった気になりました。皇居の森は春雨にけむっていました。(4/16)
☆ サクラの丘陵で草摘み
 汗ばむような陽気です。きのうは2年ぶりの
野草を摘む会でした。雨の予報にひやひやの実施でしたが、降られることもなく、静かにヤマザクラと対面できました。ちょっと苦みがある野草に春を感じました。(4/12)
☆ 八甲田の雪解け

 穏やかに晴れて、今日あたりはサクラは満開になりそうです。きのうまで
八甲田に行ってました。この冬も5メートルを超す積雪、頭をだしたブナやダテカンバの新芽が雪白の世界で優しく映ってました。でも、ゆるみはじめた雪の中になんどか足をとられて現実の世界に引き戻されました。(4/5)
☆ 季節の気遣い

 俳人の黒田杏子さんから「
布の歳時記」が送られてきた。季語をおりまぜ、人や布との出会いをゆたかに描いたエッセイ集。なにげなく小包に貼られた5枚の切手、どれも季節の桜でした。ささいだが暖かい気配り、「もんぺ俳人」の感性のこまやかさがうかがえる。多摩のサクラもふくらんできましたが、1日からまだ寒い東北へ旅です。(3/29)
☆ 日本画のメッカでした

 
茨城の五浦に行きました。息子夫妻に招かれてのドライブでした。太平洋の大波が磯に打ちつけ砕け散るさまに海の雄大さを感じました。ここは岡倉天心がこよなく愛した地でした。舟をこぎだして釣りを楽しみ、ここに建てた美術院で横山大観らを育ててきたのです。近代日本画のメッカでした。折良く県立美術館で院展巡回展が開かれてました。日本画離れした日本画が展示されています。天心の心はと、目をこらせていました。(3/25)
☆ 土は正直でした
 久しぶりの陶芸塾。
鯰の置物が焼き上がっていた。なんとも面白くない。鯰は8年前につくったことがある。稚拙だったが味があった。今回の鯰は、うまく作ろうと構えたのが失敗の原因。土は正直、やはり素直でなければ、とあらためて思う。(3/22)
☆ ただの「いじめ」が始まった
 ブッシュの
戦争が始まった。いまテレビで見たくないもの。ブッシュ、小泉さん、興奮気味のテレビレポーター、したりがおの軍事評論家。きょう一日テレビをみないことにした。いまは早い終戦を願うばかり。(3/209)

                  ☆ 木彫りの犬がやってきた

 犬が死んで、きょうでちょうど一年です。きのう関西にいる娘から木彫りの犬が送られてきた。知人の獣医さんからも手焼きのクッキーが届いた。この日、それぞれに
クリをしのんでいただいているらしい。去年のきょうは、庭の花がとりどりに咲いて、野鳥たちも飛んできた。ことしは春が遅いのかな。(3/14)
☆ さすが、プロでした
 プリンターが動かなくなった。あれやこれやと試みたが、ダメ。日野にあるエプソンに持ち込んだら担当者はちらりと見て、機械の隙間にはさまっていた
画鋲をつまみだした。あっという間の全快。「よくあるケースです」と担当者。きのう一日の空転がくやまれた。高幡不動の梅は満開でした。(3/10)
☆ 開花にそなえる梅の古木
 八王子・
恩方の里で梅を見るはずが陣馬に登ってしまいました。めあての梅の古木はまだ蕾が固く、名物のしだれ桜もまだ枯れ木の装い。霜柱を踏んで登った山はやわらかい春風がふいてました。(3/5)
☆ 立ちどまった春
 三寒四温。きのうは品川でふるえました。駅構内の片隅で菜の花がしおれてました。房総あたりから届いたのでしょう。冬と春が行き来してます。3日で4万件になりました。開設してちょうど4年目でした。メッセージありがとうございました。(3/4)
☆ 人にやさしい西国の旅

 暖かい四国の旅から帰京しました。梅と椿が咲く山の寺ではなん組ものお遍路さんに出逢いました。こんにちは、と声を掛け合って笑顔ですれちがう。「きのう,どこかでお会いしましたね」と立ち話も。でもこちらはカメラを手にしたただの遊山客。空海の四国は人を優しくしてくれる処らしい。(2/27)

☆ 冬さなか、野鳥たちは
 グリーンのマフラーの雀をみた。寒ざむとした庭をとんとん歩いてました。ふだん藪にひそんでいる
「アオジ」だと図鑑でしりました。冬さなか、野鳥たちにとっても実のないいまは厳しいシーズン。しおれたキンカンの実に雀がむらがっています。(2/19)
☆ ひさびさ新宿の夜
 昨夜は新宿だった。支局時代にいた二人の
結婚祝いの会。当時の20人が集まってあのころにタイムスリップした。3人の女性記者もいま中堅記者に。「新聞ってのはね」と激しく議論する姿にその成長がまぶしくみえた。「部会」の雰囲気にひたるうち、四谷三丁目は午前1時30になっていた。(2/16)

☆ニュータウンの日だまり
 きのう、ひと山越えて多摩ニュータウンの一本杉公園まで歩きました。ぽかぽか陽気が後押ししてくる丘歩きでした。紅白の梅がちょうど見ごろ、古い民家の縁側に座ってみる梅の庭は、とてもしずか、梅の清楚さにひかれました。うたごころに欠けるのがくやまれました。(2/13)
☆ きびしい目
 確定申告の時期。ささやかな雑収入があるので申告してますが、悩みは
「必要経費」をどう書くか。先年、パソコンと関連ソフトを盛り込んだら「文字を書かれるのですからワープロソフトまでですか」と係官。この2年、「計算違いですよ」と納めた税金の一部が戻ってきた。結構、きびしくチェックしているんですね。(2/10)
☆ ぽかぽか陽気
 きょうもぽかぽか陽気。庭の福寿草がいっきに花をひらかせました。丘陵を歩くと日だまりの紅梅は花を散らせてました。農家の塀越しにのびた枝の花に思わず足をとめました。黄色い花は「
蝋梅」だったのですが、「ジャスミン」だと教えられて、あわてて匂いをかぎました。はな音痴でした。(2/7)
☆ 春を待つお坊さん
 お会いしたことのある95歳の
禅僧にお電話をした。先日、腰をいためて自宅謹慎だという。そろそろ講演や執筆も整理しなきゃ、と考えているんですよと口調は明るい。なに暖かくなればまた、どこまでも元気でした。さすが修行したお坊さん、松原泰道さんでした。(2/4)
☆ さまざまな冬
 雪の
八甲田に行かないか、と誘いがあった。現地に聞くと積雪4メートル、脇道にそれると遭難ですよ、といわれて雪溶けをまつことになった。きのうは府中の浅間山を歩いた。市街地の残った小さな山だ。冬枯れのケヤキに風格があった。さまざまな冬を感じた一日でした。(2/1)
☆歌人の子、いまも少年の心
 精神神経科医の斉藤茂太さん(写真左 高嶋ちぐさ撮影)は話して楽しい人だった。なにより、いまも少年のこころをお持ちのようだ。飛行機や船の模型の話になるとご夫妻の目が輝いてみえた。「どうせ親父(斎藤茂吉)に勝てないからね」と歌人の子はエッセイを書く道を選んでいた。雨のきのう、ご自宅で。(1/28)
☆ やっぱり島には住めない
 宇和海の島に行ってました。あいにく寒風が吹き荒れて島暮らしの厳しさをちょっと体感してきました。
島暮らしの知恵なんだろうか、島にやってきた私たちよそ者の存在は2時間後には島中で知られてました。なんとも妙な気持ちで島を歩いていました。(1/23)
☆「M3」さんお大事に
 広告業界に「F1」層という用語があるそうです。20歳から34歳の女性で、買い物好きで好奇心いっぱいの購買層。新商品の売り込みの対象にされてきたのですが、いまやそのターゲットは中年男性の
「M3」層だそうです。「地上の星」、「たそがれ清兵衛」のヒットを生み出したのもこのM3層だといいます。(1/21)
☆ 緑地の冬景色
 久しぶりの小山田緑地。やわらかい陽ざしの中で落ち葉がかさかさ音をたててました。日陰の池は白く氷がはってました。木々がねむる緑地の冬にはそれなりの風情が感じられます。歩いて楽しい一日でした。(2003.1.9)
☆ 2003年になりました
 山の寺でうつ鐘の音が響いて、
新年をむかえました。小雪が舞っています。ことしはなにをしようかな、とちょっと考えたのですが、それより前にやらなきゃいけないことがいくつかあることを思い起こして夢は中断してしまいました。みなさんにとってもいい年でありますように。(20030101)